私がパウダー好きになったきっかけはロッカーボードだった。キャンバーとの違いをカンタン解説&購入した板を紹介します。

スノーボードには色々な楽しみ方があります。

ざっくり挙げてみると

①フリーランをする
 ・地形遊び
 ・グラトリ
②パークで遊ぶ
 ・キッカー
 ・ジビング(ボックス、レールetc)
③パイプで遊ぶ
④パウダースノーを滑る
バックカントリーを滑る

といった感じでしょうか。

 

現在わたしは30歳半ばを超え、朝から晩まで元気に滑るほどの気力と体力がなくなってきました(悲)。そのため、以前は大好きだったパークへはほとんど行かなくなりました。その代わり、以前まで大嫌いだったパウダーを滑ることが大好きになりました!

 

今回は、私が一気にパウダー好きになったきっかけの話をしてみます。

 

パウダーライドが嫌いだった理由

嫌いなものには理由があります。なぜ嫌いだったのかと言うと、この一言に尽きます。

 

転んで埋まるのがイヤ!


パウダーライドをしていると、ボードのノーズ(先の部分)が雪の中に入り込んでしまい、そのままつんのめるor埋まるなどして進まなくなったり転んだりすることが、往々にして起こります。

 

そして一度止まったり転んだが最後、ふわふわのパウダースノーにすっぽり埋まってしまい、這い出すのにとてつもない体力と時間を要します。

 

そしてまたイヤなのが、その時の孤独感!

 

ひとりでせっせと雪を掻き分け、足元の雪を固めようとパンパン叩いきます。すると息はどんどん上がるばかり。この行動で、ものすごく体力が奪われるのです。

 

「このままずっと出ることができないのではないか!?」


この孤独な気持ちと恐怖は、パウダースノーに埋まったことがある人は一度くらい経験があることでしょう。

 

数年前の私はこのようなことを繰り返しており、パウダースノーになると憂鬱で仕方ありませんでした。

 

 

パウダー好きにさせてくれた板「Burton/Feelgood smalls V-Rocker」

私と正反対で、夫はパウダーライドが大好き。

夫と出会い付き合いだすと、必然的に夫の好きなゲレンデに連れて行かれるようになり(車出すのが夫なので)、強制的にパウダーを滑る回数が増えました。しかしパウダー嫌いな私は、全然楽しく滑れない…。

 

そんな私を不憫に思った夫は、あるボード(板)を私に買い与えました。その板により、私はパウダーライドが大好きになったのです。

 

Burton / Feelgood smalls V-Rocker

 

既に廃盤モデルですが、この板との出会いが私を変えたのです!

余談ですが、実はこの板、キッズ(ガールズ)モデルです。小柄(身長:149cm)な私は、海外メーカーならキッズでもいけちゃいます。

 

 

板の形の違い:キャンバーとロッカー

「Feelgood smalls V-Rocker」を買い与えられた頃に流行っていた板は、ロッカーという種類。「Feelgood smalls V-Rocker」も、V-RockerというBURTON特有の名前ではありますが同じロッカー板です。

それまで使用していた板はというと、昔からスタンダードとされているキャンバーという種類。

 

キャンバーとロッカー、板を下に置いて真横から見たときの形状が違うのです。

比較してみましょう。

(使用画像引用元:Burton.com | Burton Snowboards

 

 

キャンバー:中心が浮いていて、前後の部分が雪面に触れる

②ロッカー:中心が雪面に接していて、前後が反っている

 

この形で滑りの何が変わるのか。

それは、進むときのパウダースノーへの接し方です。

 

 

キャンバー:浮いている中心部に人が乗ることにより、雪面に向かって力がかかる

②ロッカー:前の部分が雪面に接していないので、雪面に向かう力がない

 

これがどういうことかというと、パウダースノーを滑るとき、キャンバーは雪にもぐりこみやすく、ロッカーは雪にもぐりこむことがないということ。それはつまり、ロッカーだとパウダースノーに埋まる可能性が減る!ということなのです。

 

ロッカーボードはパウダーライドのために作られたものではないのですが、上記のような理論をちゃんと理解していた夫は、高額なパウダー専用板ではなく似たような効果を得られる安価な板で、ひとまず私の様子を見たわけです。

 

夫の狙いは大当たりで、わたしは、埋まることなくパウダーを滑れたときの楽しさに取り付かれてしまったのでした。

 

ちなみに、BURTONでは私が購入したV-Rockerはすでに取り扱いがなく、さらに進化したFLYING V™という形状がロッカータイプの板として、メンズ・ウィメンズ・キッズで販売されています。

 

引用元:Burton.com | Burton Snowboards

 

△これはウィメンズ2017-18モデルの「FEELGOOD Flying V」です

 

 

板の性能を知って活かし、ラクして楽しめばいい

この経験で分かったことは、目的に応じた道具をうまく使えばいい、道具に頼ってもいいということ。

 

キャンバー板で脚力を使って滑って疲れて(※1)、挙句の果てに埋まる。その結果、楽しいはずのパウダーを嫌いになってしまう。

それではあまりにもったいない。


道具に頼ってラクにパウダーを滑ることで、本来の楽しさを味わえたほうがいい!

夫はそう教えてくれたのでした。

 

※1:キャンバーでパウダーを滑ろうとすると、必然的に後ろ足加重やセットバックをいれ、板の先を上げて滑る必要がでてきます。そしてそれがめちゃめちゃ疲れます。

でも私は、1枚の板でどんなコンディションの雪でも滑れるのが格好いいと思っていたので、パウダー用の板を導入することには否定的でした。

 

 

まとめ

私がパウダーライドを好きになれたのは、意地を張らずパウダーボードに頼ったからなのです。

日々進化しているスノーボードのギア(道具)。それらに頼ることは決して格好悪いことではないと気づきました。むしろ、適材適所で使うことこそが格好いい気がします。

 

モチロン、なんでもかんでも便利道具を使えば言い訳ではないと思うので、自分にとって本当に必要な道具を見極める力も必要になると思いますが。

 

 

さらに買っちゃった「JONES/WOMEN’S HOVERCRAFT」

と言うわけで、パウダー大好きになった私は、さらなる快適さと浮きを求めて、2015-2016シーズン中に新しい板を買ったのです。パウダー専用の板です♡

 

JONES SNOWBOARDS/WOMEN’S HOVERCRAFT

 

乗り心地??そりゃーもう、最高ですよO(≧▽≦)O
ますますスノーボードが好きになっちゃうよね!

 

この記事は、管理者のメインブログ:凛と柔く で2016年4月19日に初公開したものです。当ブログへの移転に伴い・加筆修正を行っています。