スノーボードを長く続けるならヒートテックは卒業しよう。歴10年超えの私が選んだおすすめインナーを紹介!
そんなわたしが、今まさにスノーボードにハマりだした皆さんに伝えたいのは、インナーの大切さ。
恐らく、スノーボード初心者およびシーズン中に数回行く程度の方だと、インナーにはかの有名なヒートテックを着ている人が多いと思います。なぜなら、わたしがそうだったから。
手に入りやすく、安価。そして冬の寒さに負けない暖かさをウリとした展開。確かに、間違いではありません。
ですがもし、これからまだまだスノーボードを続けたいと思っているのであれば、ヒートテックの卒業をお勧めしたいと思います。そして、実際にヒートテックを卒業したわたしが、現在使用しているインナーを紹介します!
- 服装の基本、レイヤリング
- ヒートテックをお勧めしない理由は、乾きにくさ
- ファーストレイヤーに求める事
- わたしが使用しているファーストレイヤー
- 過去に使用したもの:ブレスサーモ
- 冷えない靴下(ソックス)は五本指だった!
- まとめ
服装の基本、レイヤリング
ここでまず、基本的なことをおさらいです。
先ほどからインナーと言っていますが、本来は、ヒートテックなどのように直接肌に触れるインナーのことを、ファーストレイヤー(またはベースレイヤー)と呼びます。
ファーストレイヤーの上に着るものをセカンドレイヤー(またはミドルレイヤー)一番外側に着るもの(スノーボードの場合、ウェアのこと)をアウターレイヤーと呼ぶのです。
そして、このように重ね着をすることを、レイヤリングと言います。
ファーストレイヤーで肌の周りの空気の調整と保温を行い、セカンドレイヤーで保温をさらに強化、最後にアウターで防水・防風などを行います。
これがスノーボード時の基本的な服装。
「レイヤリング」で検索してみると、1番に出てきたのがモンベルのページでした。このページ、とても分かりやすいです。レイヤリングを知らない方は必見!
性別・季節別のおすすめレイヤリングが細かく図解してあります。
▶ モンベル | オンラインショップ | レイヤリングシステム
画像引用:モンベル | オンラインショップ | レイヤリングシステム
ヒートテックをお勧めしない理由は、乾きにくさ
ヒートテックをお勧めしない理由は、すでにネット上では多く言われていることですが、汗を多くかくスポーツのインナーとしては向いていないから。その理由は、濡れたら乾きにくいことです。
やったことない方は意外に思うのかもしれませんが、スノーボードは想像する以上に汗をかきます。初心者だと特に、よく転ぶので起き上がったり転がったりで運動量が多く、びしょびしょになるほど汗をかきます(体験談)。
それなのに、ヒートテック素材の特徴ゆえ、汗をかき肌が湿ることでどんどん温まってしまう。そしてそのせいでさらに汗をかく。そしてその汗は乾かない。
なんともよろしくない悪循環です。
ゲレンデでの滑走は、単純に滑走する時間だけではなく、リフトに乗っている時間もあるのです。汗が乾かない状態でリフトに乗ると、その汗が冷え、今度は急激に寒くなってくる。これでは快適な滑走ができません。
たしかに安価で購入ができる優れものではありますが、スノーボード時のインナーとしては、あまりお勧めできないと感じます。
▲ユニクロHPより引用
ファーストレイヤーに求める事
上記を踏まえ、ファーストレイヤーに求めるのは主に3点。
① 吸湿性 :汗を吸い取ってくれる
② 速乾性 :吸い取った汗が素早く乾く
③ 保温性 :肌との間の空気層を保温する
1枚目に着るファーストレイヤー、実はとても重要。これ1枚で快適度が全然違ってきます。
わたしが使用しているファーストレイヤー
今現在、わたしが使用しているアイテムをご紹介。ほんの一例として知って頂けるといいかな~と思います。
過去に使用していたものは後述します。
トップス:モンベル/ジオラインM.W.ラウンドネックシャツ
きっとスポーツ・アウトドア(特に山関連)にしっかり取り組んでいる方にはポピュラーなこのアイテム。今まで数種類のインナーを試しましたが、価格・手に入れやすさ・機能実感を考え、この数年はこれを愛用しています。
https://webshop.montbell.jp/goods/category.php?category=8
webshop.montbell.jp
これ、本当に良いです。
厚さが3種類あるので、寒がりさんなら一番厚いEXP.(エクスペディション)にすればいいし、暑がりさんなら一番薄いL.W.(ライトウエイト)にすればいい。
わたしはというと、真ん中のM.W.(ミドルウエイト)を愛用しています。
▲モンベルHPより引用
これにセカンドレイヤー+ウェア(アウターレイヤー)で、奥美濃(岐阜の美濃地方の北地域の通称)で一番高いゲレンデ・高鷲スノーパークは十分すごせます。
とはいえ、時には北海道顔負けのさらさらパウダーになるほど冷え込むこともあるので、そういう日には、薄型ダウンベストや超軽量ウィンドブレーカーを使用することもあります。
このジオライン、素材が柔らかく伸縮性も抜群で、汗をかいても乾きが早い。
まだ暑い11月から始まり、極寒の1月~2月を越えてシーズン終わりの5月まで、シーズン中はずーっとこれを使用しています。
これだけ差のある気候でも、変わらずジオラインM.W.を着続けられる理由。それは、保温性が良いだけではなくて、体温調節機能が非常にいいから。
現時点ではコスパを考えるとこれが一番だと思うので、今後もリピートすると思います。
▲モンベルHPより引用
そんなお気に入りのジオラインM.W.ですが、ひとつだけ難点が。
素材の作りのせいで引っかかりやすいのです。マジックテープなどにくっついてしまってそのまま引っ張ってしまったり、ネットに入れずに洗濯してしまったりすると、すぐ糸が攣ってしまいます。
特に、スノーボード用品なんてマジックテープが多いので、その辺は気を使うようにしてます。
下は、これ以上被害が広がらないように、自分で縫い合わせたの図。
見た目はよろしくないですが、機能的には問題ないのでこの状態で使用してます。貧乏性ですね・・・。
ジオラインについて、詳しくはモンベルのHPでぜひチェックしてみてください。(こちらのアンダーウェアのページ、下部に詳細説明があります。)
また、以下のブログも発見しました。
どちらの方もスノーボードとは異なるスポーツですが、やはりその機能性に惚れこんでおられるようです^^
非常に丁寧な説明がされているので、興味を持たれた方はぜひ読んでください。
アンダータイツ:フェニックス/アウトラスト ストレッチパンツ
さて次は、アンダータイツ。
トップスと同じジオラインでもいいのですが、なんせ糸攣りが激しい。スノーボードでは足回りに様々な道具が必要になるので、それらの着脱時に無頓着にできるようにしたいという、ズボラなわたし。
ということで、別のものを使用しています。
【WOMENS】PH562UB75 Outlast(R) Mid wt. Stretch Tights
こちらはかの有名なOutlast(R)(アウトラスト)を採用したアンダーウェア。
いまでこそ様々なメーカーで採用されているアウトラストですが、わたしが使用しだした当時はいまほど有名ではなかったような。
Outlast(R)とは:「寒い」「暑い」を快適にコントロールしてくれる、NASAのために開発された最先端の温度調節素材です。
素材に組み込まれたミクロのカプセルがウェア内の温度をコントロール。暑い時には、カプセル内のポリマーが身体の熱を吸収しながら、素材自体が熱の伝導率を高めて、素早く外部に放出してくれます。
一方、寒い時には、ポリマーに蓄積された熱を低くすることで、体の熱を外部に逃さず保温します。
画像引用元:Outlast 温度調節素材 アウトラスト|テクノロジー|アウトラストとは
前述のジオラインとは異なる仕組みですが、これもまた快適性を重視した機能を持ったウェアです。ジオライン程薄い素材ではないのですが、決してモタつくことはありません。程よい伸縮性と、肌触りが良い感じです。
アウトラストを使用したインナーは多くのメーカーから発売されているのですが、このフェニックスのモノで何の不満もないので、初めに購入したとき以降、同じものをリピートしています^^
フェニックスはスノーウェアのメーカーでもありますし、質はいいはず!
このタイツ、背の小さなわたしには長いため、若干が裾が余ってしまうのです。足首で溜まった生地がブーツをはいた時に圧迫されて痛くなってしまうため、ふくらはぎ辺りで折り返して履いています。
ボトムはこのアウトラストのアンダーパンツと、その上にウェアの計2枚。
よほどの吹雪でもない限り、脚が寒いと思ったことはありません。どちらかというと、ブーツを履いている足先の方が冷えるかな。(←わたし、かなりの冷え症です)
過去に使用したもの:ブレスサーモ
先に現在使用してるものをあげましたが、以前に使用した物もあるので併せてご紹介。わたしには合わなかっただけで、合う人もいると思うのです。
使用していたのは、ミズノが開発した有名インナー・ブレスサーモ。
どんな原理なのかは、以下のページでご確認ください^^
このブレスサーモ、本当にとても暖かかったです。
しかし、当時の裏地は起毛していて、摩擦・物理的刺激に弱いわたしの肌には合わず、着用しているとかゆくなってしまうのが辛く、泣く泣く使用を断念。
わたしと同じく寒がり&冷え症な母に譲ったところとても気に入ったようで、買い足していました。
※どうやら現行の素材・仕様はわたしが使用していた当時と違うようです@母談。
冷えない靴下(ソックス)は五本指だった!
ここでひとつ追加で紹介。
前述しているのですが、わたしは冷え症です。雪山ではいつも足先が寒い思いをしてきたのですが、ちょっと試してみたアイテムでその寒さがかなり改善しました。
それは、五本指ソックス!
わたしが愛用しているのは下記のもの。
▲HPより引用
DEELUXE(ディーラックス)という、スノーボードブーツのメーカーが販売しているソックスです。
普段でも5本指ソックスはよく使用しているのですが、【指間が蒸れる→汗かく→汗が冷える=冷え】という流れが、指1本1本が独立していることで解消されるのだと思います。これ、本当!
しかも、指間に汗をかいてそこから雑菌が発生することを防ぐことができるので、靴下を脱いだ後の臭いも軽減。
あとですね、わたしは足が小さいので市販の靴下は大体大きく、靴下の中で足が動いてしまうため、ブーツの中で靴下が偏ってしまったりしていたのですが、5本指にしてからはそれもなくなりました。
これは滑走時のボードコントロールのしやすさに影響あるのではないかと、密かに思っています。
直接肌に触れるものとして、靴下もそこそこ重要である気がします。もしも冷えに悩んでいる人や、ソックスが偏ってしまって困っている人には、ぜひ5本指をおすすめしたい。快適度があがりますよ!
まとめ
① 汗が乾きにくいインナーは、汗をかきやすい&寒い環境で行うスノーボードには向いていない。
② インナーは重ねて着ることで、より威力を発揮する。
③ ファーストレイヤーに求める機能は、吸湿性・速乾性・保温性。
④ わたしが使用しているインナーは
・トップス=モンベル/ジオラインM.W
・タイツフェニックス/Outlast(R) Mid wt. Stretch Tights
⑤ 足先の冷えを改善してくれたのは、5本指ソックスだった。
インナーの機能をうまく生かして、快適なスノーボードライフを!!
この記事は、管理者のメインブログ:凛と柔く で2016年9月1日に初公開したものです。当ブログへの移転に伴い・加筆修正を行っています。